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5歳くらいの頃、おばあちゃんが死んだんだ。 

おばあちゃん家に親戚が十何人集まってお葬式。 

仏壇がある広い部屋で仏壇に向かって整然と座布団がならべてあって 
みんな座ってお坊さんのお経を聞いていたんだ。 

幼かった自分には人が死ぬってことの意味がわからなかったしお葬式なんてものの意味が全然わからないままみんなに合わせてお行儀よく座っていた。 

そのうち変なことに気づいた。 

煙をまとった人というか煙が人の形になったようなモノがみんなの座布団の間を縫うようにゆっくりゆっくり歩いて行くのが見えた。 

その様子がとても奇妙な雰囲気で「あれはなんだ??!」って思いながらも周りのみんなは全く気にせず普通にしてるので、

自分はお葬式とは死んだ人が親戚の顔を見ながら最後にお別れをする不気味な儀式なんだと、 

いい匂いとは言えないあのお線香はあの人型の煙を作るためにあるのだと勝手に解釈していました。 

そうしているうちに前のほうからそれが自分のほうにもゆっくり近づいてきて自分のほっぺたをさわって去って行ったんだ。

揺らめいていたので顔とか輪郭は見えなかったがおばあちゃんしかありえないのでした。 

そのことはすっかり忘れてたが何年かたってからお葬式ってそれが普通ではないこと 
がわかった。あれはなんだったのか・・