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子供の頃に聞いた、幽霊は光が嫌い、そんな迷信めいた事を考え、駐車場に着き車のライトさえあれば大丈夫だと藁にもすがる気持ちで走り続けていた。 

走り続けていた時になって始めて気がついたが、ずっと背後に気配がしていた事、さっきは安堵からかツレばかりに集中して気付かなかった事に気付いてしまった。 

この時に後ろにいる何かをもし連れて行ったら車に乗れないかもと考えた俺は確認しないといけないと思った、この時は本当に気が動転していたんだと思う、現在の恐怖心より置いて行かれる恐怖心が勝ってたから。 

俺は立ち止まり、意を決して、後ろを勢いよく振り向いた、少しでも怖さがないように自分なりに考えてした事だが、これが本当に失敗だった。 

目を見開いた女が俺を凝視していた。

余りの恐怖と驚き等混ざりあった結果なのか、失禁と脱糞を同時にしてしまった。 

女は普段よく書かれる貞子の用な風貌ではなく、前髪を上げて、普通にフリルの着いた上着、ジーンズという出で立ちだった、普通なら本当の人間だと思う位普通だった。 

だが決定的に違った、目、鼻、口、全てが生きている人間とは違った。 

口は所々裂け化膿しているみたいにグチュグチュになっていた、

鼻は右の鼻孔から半分以上ちぎれかけている、決定的なのは目だった、黒目の部分と思う部分には無数の光るガラスみたいな物が突き刺さり、涙のように黒い液体が目から滴り落ちていた。 

気がつけば俺は何も考えず一心不乱に走り出していた、糞尿を裾から垂らしながら、涙はこぼれ、鼻水を垂らしながら本当に人間として最低辺だと思う姿だったと思う、でも俺が考えれる事は死にたくない、助けて、ごめんなさいを繰り返すしかなかった。 

走っている間またあの息を吹きかけられているような音が耳元から聞こえた、それがまた恐怖心を増長させ、何度も転びながらも駐車場に辿り着く事が出来た。 

ツレ達は車で待っていた、エンジンをつけライトをつけていた為か俺は助かったと思いながらも全力で車まで走った。 

俺が車に近づくにつれ、気配は遠くなっていった、後ろに乗ってたTがドアを開けて待っていたので飛び込むように車に乗り込んだ。 

そのままタイヤを唸らせながら、全速力で山道を下っていた、俺は震えと恐怖が止まず窓からキョロキョロ女がいないか確認しながらしている横にいるTが話しかけてきた。 

「お前大丈夫だったか?本当に悪かったな、本気であれはヤバ過ぎだったから」 
 
「本当にスマンな…」 
 
「マジ申し訳ない、我慢したかったけどあれは無理だった」 

どうも最初は俺が逆にドッキリを仕掛けていたと思ってたらしい、あんなの無理だと普通にわかると思うが… 

「マジ人生終わったと思ったぞ、お前達マジ薄情だと思ったし…まっ俺が逆でも本当に怖いだろうし気持ちはわかるしいいよ」 

山を下っているからか安心感が出て、落ち着いてきた俺はツレ達を許し、何気無しに窓から外を見た時に気付いてしまった、丁度花が供えてあるカーブに差し掛かる時に木の上いる何かに… 

またパニックになりかけた俺は「早く、早く、飛ばせ」と声を荒げながら何度も叫び、何故か隠れるように座席の足元に座りこんだ。 

「何だよ、本当やめろよ、マジ勘弁してくれよ」 
 
「何があったんだよ、またいたのか?」
 
車内はパニックになりかけた時にTが聞きとり辛い程の小さな声で言った。 

「俺も何か見たぞ…木の上に何かいた」 
 
その言葉で車内は完全にパニック状態になり、捕まってもいいと100キロ以上を出し逃げるように帰った。 

皆、家で一人になるのを嫌がり、俺も嫌だったので4人でTの家で泊まるようにした、Tの家をいつも溜まり場にしてたし、いつもの流れでもあるが。 

でもその行為は意味が無く、それはその夜に起こった。

無事にTの家に着いたものの皆寝れずにいて、恐怖心を少しでも払おうと酒盛りを始めました、俺はパンツが汚れていた為風呂を借りてから酒盛りに参加しました。 

風呂から上がった時点で皆結構酔いが回っていて、ツレ達はすでに寝入りそうな感じになってました、酒の力は偉大で飲んでいく内に恐怖心は薄れ段々と眠気も来て皆でダゴ寝となりました。 

そして夜中にトイレで目が覚め上半身を起こした時背後から気配を感じましたた、それは正しくトンネルで感じた気配だった。 

一気に恐怖心が蘇り、金縛りとは違う、恐怖心から動けないでいましたが、まだ酒が残っているせいか気が大きくなり、見た目が怖い位でビビるか!と、わけのわからない根性が沸々と湧いてきて、こうなったら一発殴ってやると、後ろを振り返りました。 

やっぱり後悔しました、やはり女はあの時のように後ろにいて、そしてあの時とは違う行動に出ました。 
 
急に両手で俺を頬を掴み口を大きく開けて何か言おうとしていましたが、口の中には真っ黒な液体が溜まり喋る度にうがいをしているようにゴロゴロ言って何を伝えたかったのかもわからずに恐怖に動けずにいました。 

そんな恐怖が10秒続いた時に気付きました、この女知ってる… 

そう考えた時にMが寝返りをうちそれに気を取られた次の瞬間にはもう女はいませんでした。 

それからは朝まで眠れずツレが起きるのを待ち、起きたツレに夜中の事を話しました。 

「幽霊て動けるんだな、初めて知った、てかいる事自体昨日知ったけど」 
 
「お前本当にヤバイぞ、憑かれてるんじゃないの?」 
 
「多分憑かれてるのかな?てか幽霊知ってる女だった」 
 
「はぁ?誰なんだよ?」 
 
「多分…元カノのU…」 

それだけで皆何となくだが理解し察してくれました。 

元カノのUはツレと飲みに行った時に知り合った女の子でちょくちょく二人で飲んだりしてる内に仲良くなって付き合い始めた人でした。 

しかしUは男女関係が結構激しく浮気でも当たり前にすると噂を聞いたり、実際に男と遊び回ったりしてて、結局は破局となっていました、それからも向こうからは連絡はあっても無視して疎遠になってました。 

懐かしいと感じたトンネルも実は酔った勢いで二人で凸した時に二人で行ったからでした、そしてカーブの花はUがそこで亡くなった時の物でした。 

疎遠になってからも噂で亡くなったと言う話は聞いていましたが当時は俺にはもう関係無いと言って、何もしてやれてなかったんです。

「間違いなくお前怨まれてるな、いくら関係無いって葬式にも出なかったしな」 
 
「しかし、どうする?やっぱお祓いとかしてもらったが方がいいんじゃないか?」 
 
「でも、そんなの全く知らないし、金も無いし…」 
 
「俺一人知ってるぞ、寺とか神社ではないけど、知り合いが動物に憑かれたとかで、それのお祓いを頼んだ人なら」 
 
「マジか?なら頼むから聞いてもらえないか?」 
 
「わかった、ちょっと待ってろ」 

Sは携帯で誰かと話し始め、何やら揉めていたようだが、どうやらOKをもらったようだった。 

「絶対今日がいいって無理言ったが大丈夫だってよ」 
 
「本当助かるわ、今から行けるん?」 
 
「昼過ぎに来てくれって、準備があるらしいから」 
 
そんな準備しっかりする所ならイケるんじゃね、と期待しながら、早めの昼飯を食い、それからその人の家へ向かった

着いてみると普通の一軒家だった。