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俺は学生寮に帰り後輩達にホワイトハウスの話をした。 
 
後輩が自分の部屋に帰った後、俺はホワイトハウスで使ったインスタントカメラを取り出そうと鞄を手に取った。鞄がやけに重い。 
 
鞄のチャックを開けた、すると 

三体の日本人形が俺を睨んでいた 

「うわっ」 
 
声を上げ鞄を投げ捨てた。俺はすぐ友達に電話した。 
 
「お前か?」と聞くと友達は爆笑していた。

タチの悪い悪戯だ。明日になったら人形をどうにかしよう・・・そう思い、その日は寝た。 

次の日の朝、なんだか体がだるかった。気持ちが悪く吐き気がした。 
 
学校を休みたかったが、簡単に学校を休むと先輩に何を言われるかわからないので無理をして学校に向かった。 
 
不思議なことに寮を出ると多少体が楽になった。 

クラスでは俺達がホワイトハウスに行った事が話題になっていて何度も声をかけられた。 
 
俺が体調が悪い事を伝えると、呪いだとか言って笑っているヤツもいた。 
 
授業中はほとんど寝ていた。

学校が終わり部活に行く頃にはかなり体調は良くなっていた。 

部活も終わり、学生寮に帰る。靴を脱ぎ、片付け、部屋の鍵を開け、部屋に入り、倒れた。 

部屋に入った瞬間体が重くなり吐き気や頭痛が止まらなかった。
 
俺はどうにか後輩に電話して、体温計を持ってこさせた。 
 
39度9分だった。 

すぐさま実家に電話して迎えに来てもらった。 
 
1時間30分ほどして叔母さんが迎えにやってきた。 
 
叔母さんの車に乗って病院に向かった。何故か学生寮を出ると体調は多少良くなった。 
 
病院では医者に正直よくわからないと言われた。

菌もないし喉も腫れてないし・・・みたいな。 
 
ヤブ医者にもほどがある。 
 
とりあえず薬を貰って久々に実家に帰った。

実家に着いた俺を待っていたのは爺さんだった。 
 
家の外で爺さんのお祓いが始まった。 
 
背中叩かれたりとか、背中に文字書いたりとか・・・ 
 
そのあと、爺さんいわく 

「小さい霊が多数と、九州の軍人が付いてる」 
 
俺は驚いた。実は約一か月前に部活の大会で九州に行っていたからだ。ちなみに家族にはその事は言っていない。 
 
爺さんはさらに言った。 

「でも軍人は関係無いな・・・後もう一つ、変なのが憑いてる。これが何なのかは俺にもまったくわからん、でもたぶんこれが原因だろう」 

爺さんはそう言って家の中に入った。 
 
俺は疲れてその日はすぐに寝た。 
 
次の日爺さんに聞くと、「あれは祓うというより帰ってもらった」 
みたいな事を言っていた気がする。 

それから念のために4日ほど学校を休んだ。 
 
久しぶりに学校に行くと、クラス中の人間から色々な質問攻めに会った。俺の体調不良は呪いと言うことで定着していた。 
 
なぜか他のクラスでは俺は死んだ事になっているらしい。噂は怖いものだ。 
 
それからしばらくは知らない女の子に声をかけられたりと少しばかり楽しい日々が続いた。 

それ以来俺は霊っぽい現象には遭遇していない。まだ爺さんも健在である。 

ちなみに三体の日本人形はアジ塩を山ほどぶっかけて山に捨てた。
 
噂ではあの日本人形はホワイトハウスに戻ったらしい。真偽のほどは定かでは無いが・・・。